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不登校生との出会い

今日も蒸し暑いですね
今日は、印象深い不登校生徒との出会いについて書こうと思います。

教える立場として初めて不登校生に出会ったのは、大学生の時。
家庭教師として伺った、小学校から不登校になっていた男の子です。

不登校=何かの問題があって学校に行けない子
そういうイメージしかありませんでした。

彼は中学3年生。
学校に行けない子を受け入れてくれる地元の高校に進学が決まり、出された課題を一緒に進めてほしいというのが要望でした。

ただ「無理しないで大丈夫です」とだけ言われました。
彼は事情があって祖母と一緒に住んでおり、一日中リビングで犬と過ごしている子でした。
外に出ることも全くなく、家に引きこもっている状態でした。

初回の授業は、知らない私に戸惑い、机を挟んで2メートル以上離れた所から一歩も動きませんでした。

犬だけが彼と私の間をうろうろしている状態でした。
私も戸惑い、どうしたらいいか分からないまま、時間だけが過ぎました。
勉強が進むはずもなく、何もせずに、ノートやテキストすら開くことなく終了しました。

初めてのことで、もう無理だと落ち込む私に、お婆様は「部屋から逃げなかっただけですごいこと。これからどうかよろしくお願いします」と言ってくださいました。

2回目。
彼は前と同じ位置に犬と一緒に座っていました。

いろいろ考えた末、まずは良い関係を持とうと決めていました。

それで彼が可愛がっている犬のことを質問してみました。
すべてイエスかノーで答えられる質問をしました。
すると、今までほぼ無反応だった彼が、首を振って意思表示をしてくれました

「これならなんとかなるかも」
少し期待が膨らみました。
この日も勉強は一切進みませんでしたが、彼との距離は確実に縮まりました。

3回目。
ついに変化が見られました。
私の席から1メートル位のところに座ってくれていたのです。

それだけでも感動したのですが、その日は自分でテキストとノートを開いてくれました。
「今日は勉強できるかもしれない」
期待は高まりました。

でもペンを手にした彼は、そのままフリーズ。
ほとんど勉強をしてこなかったので、気持ちはあっても、何も解けなかったんです。
当時の私は、彼が何も解けないということを全く予想していませんでした。

足し算や引き算は誰でもできるものと勝手に思っていました。

今考えれば、全く勉強していなかったのだから、やり方を忘れていて当然なのですが、当時の私には衝撃的でした。
どうしようという不安がまたこみあげて来ました。
私には荷が重いかも・・・と思いました。

でも彼との距離は確実に近づいていたので、何とかして解けるようにしてあげたいとも思いました。
簡単にわかりやすく教えてあげるのが一番だと思い、足し算や引き算、分数や小数の計算など小学生のレベルから教えることにしました

「解くことに自信を持ってもらいたい」
その一心でした。
毎回、本当に簡単な問題を作って持参しました。
一回の指導で5問だけ。

もし時間が余ったら、お話をする。
そのペースで進めていきました。

2ヶ月ほどたった頃、ようやく学校の課題が解けるようになってきました。
ペンを持った彼が、最初の計算問題を自分で解き始めた時、本当に嬉しかったのを覚えています。

時間はかかりましたが、問題集の最後まで、すべてやり終えることができました。
彼と出会って学んだことがあります。

生徒と良い関係を築くことの大切さ。
自分が当たり前だと思っていることも、決して当り前でないということ。
生徒に合わせた指導をすること。

初めての経験で不安や戸惑いを感じましたが、彼との出会いをとても感謝しています。

私を成長させてくれた不登校生
との出会いがもう一つあるので、また次回ご紹介したいと思います。

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