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親子の認識の違い~不登校生指導レポート~

こんにちは☆彡

coreの大平です。
今日は不登校のお子さんと接していて感じたことを書いてみようと思います。

その子(Mさんとします)は、私がREOで働き始める以前、学生時代に家庭教師をしていた生徒さんです。
中学2年の時、いじめが原因で不登校になりました。

精神的な波もあり、私がご家庭に伺った際にも、はじめのころはとても元気にはしゃいで話してくれる時もあれば、無表情で黙りこくってしまう時もあるような状態です。

お母さまはとても心配して、私にしょっちゅう、Mさんのメールで近況をご報告してくれていました。
その時にお母さまがよく口にされていたことは、

「Mはクラスとの相性が悪かったからクラス替えがあれば復学できると思う。」
ということでした。

私もはじめは、「なるほど、そうなのか。」と思ってMさんと接していました。
ところが、Mさんと私が打ち解けて話すようになり、クラスのことを聞いてみると、

『今のクラスは、優しい人が多い。クラス替えがあるのはいやだな。』
と言っていました。

またある時は、授業日の前日、お母さまからこんなご連絡が来ました。

「この間久々に学校に行ったとき、クラスの友人に会ったみたいで、それが原因でふさぎこんでいます。明日の授業時は元気がないと思いますがよろしくお願いいたします。私は留守にしていますが、授業の終わりごろまでには帰ります。」

ところが、私がお家に伺うとMさんはとても元気で、いつも通り楽しくおしゃべりや勉強に取り組んでくれました。

そして、『学校に行って、クラスの友達に久々に会えた。みんな普通に接してくれて安心した。』と教えてくれたのです。
私ははじめ、不思議に思いました。お母さまはふさぎ込んでいるとおっしゃっていたのもきっと事実のはずです。

しばらくそのまま、和やかに授業を続けていると、お母さまが帰宅されました。
その瞬間、Mさんの顔色がすっと暗くなりました。

後日、Mさんとお話をしていくうちに、
『最近、お母さんとの関係がうまくいっていない。』
と打ち明けてくれました。

『お母さんはすごく心配してくれるから、はじめはお母さんの前ではいつもニコニコしていようって思って頑張ってた。でも、最近それがしんどくなって、できなくなってきちゃった。』

『お母さんは私がニコニコしてれば、安心するんだろうけど・・。本当は無理している。だから、家族といる時間が最近しんどい。お母さんは原因が学校のクラスにあると思ってるんだけど、私が無理して笑ってるのにつかれちゃっただけなの。』

『私がニコニコできなくなって、お母さんは最近すごく心配してるっていうのわかるから、よけいにつらい。ごめんねって思ってる。』
このように、保護者の方と、本人の認識が違っているということはよくあることです。
保護者と生徒さんの間だけでなく、どんな間柄でも起こりうることです。

でも、一度ずれた認識を同じところにすり合わせるのは、意外と体力がいることなのではないでしょうか。
Mさんはその後、はじめは私を通して、そのうちに自分で、お母さまに少しずつ気持ちを伝えていきました。

お母さまも、「自分の考えがMさんの考えとずれていた」「私との関係でMさんが元気をなくしていた」ということにはじめはショックを受け、納得がいかないところもあったようでした。

Mさんのお母さまが悪いわけでは決してありません、お子さんの元気がなければ心配するのは当然です。ただ歯車が少しずつずれてきてしまったというだけなんです。だから、お母さまには、ご自身を責めないでくださいと何度もお伝えしました。

最終的には、お母さまも、
「Mさんが正直なところを話してくれるようになってよかった」
とおっしゃっていました。

Mさんも、
『お母さんのことを傷つけるようでつらかったけど、今は前よりもっといい関係になっていける気がするから、良かったと思う。』
と、少し達成感を感じていたようです。

「本当のところ」は、誰にもわかりません。

本人が気づいていなくとも、お母さまのおっしゃったように、通学したことが(楽しかったにせよ)体にはストレスがかかっていたのかもしれません。

(良い出来事であっても、「普段と違う出来事」は、体には負担になるものです。)
私としては、不登校の「原因」を探ることにはあまり意味がないように思います。

きっと、それは1つではないし、単純ではありません
もしわかったところで、障害を完全に取り去ることは困難なことがほとんどです。

大切なのは、今、生徒さんが何を見て何を考えているのかをわかるようにコミュニケーションをとって、同じ目線に立とうとする気持ちではないでしょうか。

「少しでも生きやすい道を見つけようという時に、一緒に考えて、寄り添ってくれる相手がいる」ということが、生徒さんの安心につながるように思います。

私も、この気持ちを忘れないように心がけていきたいと思います。

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